ルンバのバッテリーについて

2022年4月25日

ルンバで使われているバッテリーは二種類ありまして、一つは「リチウムイオン電池」もう一つは「ニッケル水素電池」があります。
現在、ルンバ公式ストアのHPによりますと、ルンバ500〜900シリーズはニッケル水素電池で、その中で600〜800シリーズの中にはリチウムイオン電池も使えるものがあり、それ以降の型はリチウムイオン電池仕様となっているようです。
600〜900シリーズ用のリチウムイオン電池は高価ですが、s,i,eシリーズのリチウムイオン電池は純正品でも安価に抑えられているようですね。

電池の交換時期
ルンバの電池交換時期はニッケル水素電池で約3年、リチウムイオン電池で約6年と言われていますが、次の症状が出てきた場合は、電池交換を考えたほうがいいかもしれません。

1.ルンバがホームに帰らずに止まっている
ルンバは賢いので、通常掃除した後はちゃんと充電器(ホーム)に帰ります。
しかし、ホームに帰らずに途中で止まっていることが何度も起きるなら、ホームの前に邪魔なものがあったりしない限り、しっかり充電ができなくなっている、つまり電池の性能が落ちてきたと言えます。


2.ルンバが吸い取るゴミの量が減った
ルンバのゴミを捨てる時に、以前と比べてゴミの量が減っている場合、本体の故障の場合もありますが、電池の性能が落ちたことにより吸引力が減っていると考えることもできます。


3.ルンバの掃除時間が短くなった
ルンバの手抜きと言いますか、今まで丁寧に掃除してくれていたルンバがすぐにホームに戻ってサボっている感じになっても、電池性能の劣化を疑ってみる必要があります。
そんな場合には、いつも外出している時にルンバに掃除を頼んでいる方も、在宅の時にルンバに掃除をやらせてみることが必要かもしれません。

電池交換の方法(ルンバe5の例)
1.プラスドライバーで、ルンバ裏面のエッジクリーニングブラシのネジを外す
2.前車輪近くの2本のネジを外す

前輪近くの2本のネジ


3.主車輪の後ろ側の周囲についているネジ3本を外す

主車輪の近く、ルンバ周辺の3本のネジ


4.ルンバの底板全体を外すと前輪の近くにバッテリーが入っているので外して交換する

底板を外すと電池が見えます


5.底板を元通り付け、ネジ5本をとめる
6.エッジクリーニングブラシを取り付け、ねじを締める
7.正しく電池を交換すると、「ピポピポ」と鳴る。
8.スイッチを入れ、ホームボタンを押して、ホームにしっかり帰るかを見守る。

ニッケル水素電池とリチウムイオン電池の違い
2015年以前のルンバの電池は、中央が青色のニッケル水素電池がよく使われています。
それ以降のルンバには緑色のリチウムイオン電池が使われています。
リチウムイオン電池に替わられてきたのは、明らかに性能が良いからです。
ニッケル水素電池に比べてリチウムイオン電池は寿命が長く、自己放電が少ないと言われています。
ただ以前はリチウムイオン電池が高価でしたので、ニッケル水素電池がよく使われていました。

自己放電とは
自己放電とはルンバを使わなくても電池が自然に減ってしまうことです。
そのため、ルンバを定期的に使用したり、半年に一度は充電するなどの配慮が必要です。
ご使用のルンバがどちらの電池か確かめて、ニッケル水素電池の場合は充電に気をつかったり、寿命が3年くらいであることに注意が必要でしょう。

電池の純正品と互換品
最近のリチウムイオン電池は割と安価になっていますが、互換品はさらに安価で、純正品より大容量をうたっているものもあります。
ただ商品によって性能はバラバラで、ハズレのものは、すぐ使えなくなることもあるそうです。
あるいは、一年くらいは普通に使えるけれど、その後パワーが落ちてしまったという体験談もあります。安いから仕方ないという考え方もありますが。
トラブルに対処できるように、口コミで販売実績のある、保証がしっかりしているお店から買うことが必要でしょう。
すべて自己責任になります。ある意味一か八かですね。

買い替え
e5は割と新しく、ゴミの吸い込みもパワーがあります。
その割に安価で、リチウムイオン電池で電池交換もしやすくなっています。
ルンバは高価なものもありますが、常に進歩を続け、安価な機種がこれからも出てくる可能性がありますので、そうなればニッケル水素電池の交換よりも、リチウムイオン電池のルンバに買い替えたほうがいいと感じる方もおられるでしょう。

使い古しのバッテリーの廃棄方法
地域で指定されたリサイクル電池回収ボックスに捨てる必要があります。
わたしの地元では、家電販売店や、ホームセンターに捨てるところがありました。
電池工業会のホームページに、捨てられる場所が載せられています。

ルンバの調子が悪いと感じた時には、まず電池を疑ってみましょう。
意外と電池交換は簡単にできますし、使い方によって、電池が早く劣化していることもあるからです。
当店でも相談にのりますので、お気軽にご相談していただきたいと思います。